遺産分割協議書の作成のきほん

相続

遺産相続をスムーズにするためには、まずどのような流れで進めて行くのか相続人全員が理解しておく必要があり、これができていると比較的スムーズに遺産分割ができますし、逆に理解度に個人差があるとなかなか進まずトラブルに発展してしまう可能性もあります。
遺産相続をスタートさせるにあたって、遺言書が残されているか確認するところからスタートしますが、遺言書が残されている場合はそこに記載されていることがもっとも優先されますので、裁判所で検認してもらって問題がなければ遺言書に沿って相続手続きを進めていきます。

ただ一般的に遺言書が残されているケースのほうが少ないですから、その場合は相続人が誰になるのか、相続できる遺産はどれくらいあるのかを明確にして遺産分割協議を開きます。
遺産分割協議とは相続人全員が集まって誰がどの遺産を相続するか協議する場で、ここで相続する遺産の行方をすべて決めます。

相続人の権利を持っているのは被相続人の配偶者・子供・父母祖父母・兄弟姉妹で、優先順位もこの順番になります。
もっとも優先順位の高い配偶者と2番目の子供は基本的に必ず相続人になることが可能で、父母祖父母と兄弟姉妹は配偶者や子供がいない場合に繰り上がりで相続権を与えられるので、配偶者・子供がいる場合は相続人になれないことがほとんどです。

遺産分割協議は相続人全員が集まってはじめると言いましたが、必ずしも同じ場所に集まって協議する必要はなく、要は遺産分割の情報共有がしっかりできていれば問題ありませんので、遠方に住んでいる相続人も電話などで連絡を取りながら進めていけば問題ありません。
そして遺産分割協議で協議した内容は最終的に遺産分割協議書にまとめることがほとんどですが、この遺産分割協議書は相続の手続きを進めるときにも使われることが多い重要な書類になります。

たとえば不動産の相続をする場合には、相続人であることの証明をしなければなりませんが、遺産分割協議書は相続人であることを証明する書類になりますので、これがなければ相続手続きが進められないこともあります。
遺産の分割をしっかり行うためには、まず相続人と財産をきちんと確定させること、さらに遺産分割協議をスムーズに進めるためにしっかり準備することが大切です。

具体的に言えば全員が共通の知識を持った状態でスタートできるように、相続の対象となる遺産が多い場合は司法書士などの専門家を間に入れたりすることはよくあります。