これだけはおさえたい遺産分割

相続01

遺産分割は家族がいる人なら誰でも経験する可能性がありますが、何度も頻繁に経験することではなく生涯でせいぜい1回か2回程度でしょう。
ですから遺産分割の際に知識不足のまま臨むことも多く、相続人が誰になっているのか、どうやって決めるのかもよく分からないという人が結構います。

そこでここでは遺産分割の進め方を説明いきたいと思いますので、これから遺産分割を控えている人はもちろん、その可能性が考えられる人も確認しておいてください。
まずはじめに相続人を決めなければなりませんが、その方法は大きく分けて2種類あって、ひとつは遺言書による決定、もうひとつは法定相続による決定です。

ひとつめの遺言書によって決める方法はとても簡単で、被相続人が残した遺言に沿って決めるだけです。
遺言書は自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3種類あって、自筆証書遺言と秘密証書遺言の場合は裁判所で検認してもらった後に問題がなければその内容通りに相続を進めていきます。

次に公正証書遺言は公正証書となりますので裁判所の検認は必要ありませんし、遺言書は種類に限らず被相続人の意思がきちんと伝わる形で残す必要がありますので、たとえばアパートを相続させる場合は誰にどのアパートを相続させるのか明確に記載しておかなければなりません。
そして遺言書に沿って進める場合は法定相続とは異なる順番になっていることもありますから、残された家族に最低限の保証を与えるために遺留分という制度もあります。

そして遺言書が残されていない場合は遺産分割協議によって相続人を決めますが、そのためにはまず相続人と相続財産の両方を明らかにしておかなければなりませんので、相続人調査および財産調査を行います。
遺産分割協議はすべての相続人が揃っていることが条件になりますから、必ず全員が情報を共有している状態で進めるようにしてください。

そしてついでに頭に入れておいて欲しいのが法定相続分についてで、これは配偶者と子供がいる場合は父母祖父母と兄弟姉妹に相続権は与えられず、配偶者のみの場合は父母祖父母が繰り上がりとなり、父母祖父母もいない場合は兄弟姉妹が繰り上がりとなります。
相続できる割合も決まっていて、配偶者と子供の場合は配偶者が全体の2分の1で子供が残りの2分の1、配偶者と父母祖父母の場合だと配偶者が3分の2で父母祖父母が3分の1、配偶者と兄弟姉妹の場合は配偶者が4分の3で兄弟姉妹が4分の1を相続します。